アリの嗅覚のすごさ
アリの餌さがしの不思議
昔、自宅マンションのリビングの床上を沢山のアリが1列をなして歩いているのを見て、びっくり仰天 ❗
行き先をたどって行くと台所を目指しているようである。
そこで、またまたびっくり、台所の上に砂糖がこぼれていて、そこに沢山のアリが群がっていたわけなんです。
元々アリ一匹ベランダにいないのに、マンションの4階までどのように登って来たのかも分からないし、ベランダから戸のサッシの隙間を経て部屋に入りこんで、ひたすら台所の砂糖を目指して隊列をなして進んで来たのも何もかも理解を超えていました。
アリは社会性昆虫
何故か、わけが分からないので、アリの餌さがしの謎について調べてみました。
アリは社会性昆虫で、巧妙なコミュニケーションツールを用いて集団活動を維持しているようです。
アリは進化上は1億年以上前にスズメバチの祖先から別れたと言われています。
アリは原則として、産卵行動を行う少数の女王アリと、女王アリの世話をするオスアリ、育児や食料の調達などを行う多数の働きアリ、餌を得るための狩りや巣の防衛を担う兵隊アリが大きな群れを作っています。
互いを識別するのに利用されているツールは種固有のフェロモンで、化学構造も明らかにされているようです。
少なくともアリには、①道しるべフェロモン②警報フェロモン③巣仲間識別フェロモンなるものがあるらしい。
このフェロモンつまり化学情報がアリの嗅覚器(触覚)で受容され、脳に伝えられて、行動につながっているようです。
上に示した2つの化合物は種が異なる2種類のアリのフェロモン物質ということです。
このフェロモン物質を道しるべとして餌を集団で探したり、巣へ戻ったりしているわけです。
フェロモンを介したアリの集団餌探し行動
最初はランダムに餌を探していたアリたちが、たまたま餌を見つけたアリの出すフェロモンに引き寄せられて集まり、自然に行列が出来、効率的に餌を集めることになります。
それではフェロモンで仲間のアリに餌のありかを知らせる前に先ず最初に働きアリがどうやって餌を見つけるかということなんですが、働きアリは人間の鼻よりはるかに優れた「触覚」と呼ばれる2本の高度な嗅覚センサーが頭にあり、人間にはかぎ分けられない臭いのもとを探し当てることができます。
ほとんどのアリは雑食性で植物や肉など何でも食べることが出来ますが、特に砂糖は大好物です。
触覚はアリにとって大変重要な部位で、内部には感知した情報を脳に伝える細胞があり、餌を探すだけでなく、アリ同士が敵か味方かを識別したり、巣へ帰るための道しるべにも用いられます。
アリの驚くべきパワーと行動範囲
アリは自分の体より大きいものを運ぶことはよく観察されていて、最大で体重の50倍もの重さのものが運べるようです。
仮に一匹では運べないクッキーのような大きい食べ物でも仲間と協力して運ぶといいますから驚きですね。
そして、これも驚くべきことですが、アリの行動範囲は約100mと言われていて、人間の大きさに換算すると数十kmにもなります。
どうやってこんなに遠い距離を歩いて巣に戻ることが出来るのかも不思議ですよね。
アリは昆虫の中でも視力が良いほうで、歩きながら周りの景色を覚えていて、複眼は特殊な光を見ることが出来るため雲に隠れていても太陽の方角が分かるようです。
巣からどれくらい移動したか記憶するアリもいるようで、こうした情報を総合するとともに、道しるべフェロモンを用いたコミュニケーションも活用して巣に戻ることが出来るとのことです。
アリがどのように餌を見つけ、それを仲間と協力して大量に運ぶのかの仕組みが分かりましたね❣‼
以上の情報はインターネットから引用させていただきました。
コメント
触覚ではなく触角です。